1948-07-04 第2回国会 参議院 予算委員会 第41号
この軍事公債利拂延期の問題に関係いたしまして、建設院総裁という建前から、一つ皆様にお願いを申上げて置きたいのであります。(「そういう発言は動議が済んでから……」と呼ぶ者あり)採決がなければ、その前に政府はいつでも意見を述べることができるのだから、その建前において意見を述べておるのであります。
この軍事公債利拂延期の問題に関係いたしまして、建設院総裁という建前から、一つ皆様にお願いを申上げて置きたいのであります。(「そういう発言は動議が済んでから……」と呼ぶ者あり)採決がなければ、その前に政府はいつでも意見を述べることができるのだから、その建前において意見を述べておるのであります。
予算修正に関する質疑應答の主なるものを申上げますれば、一委員より、軍事公債利拂延期は金融界に対して非常な不安を與えるものではないかとの質疑に対し、大藏大臣より、軍事公債に関する最大の不安は、公債元本の打切り、利子支拂の全面的停止等でありまして今回の單なる利拂期日延期の処置はむしろ右の不安を除くのではないかとも思われるとの答弁があり、又一委員より、農村金融対策は本國会の会期中に解決できるかとの質疑に対
次に、軍事公債利拂延期についての問題でありまするが、ここで特に私が申し上げます。わが党は純経済的な見地から絶対に反対するものであり、軍事公債の利拂問題に対する観念上の論爭については、世上すでに展開済みであります。今ここにこれを繰返す必要はない。われわれは純経済的な見地から見て、軍公利拂いの延期が、経済の再建に及ぼすマイナス的影響に鑑みて、これが撤回を主張するものであります。
すなわち、特に政局を混迷に陷れておるものは軍事公債利拂延期の問題、それに最近非常に問題となつておりまする西尾副総理の今回の問題、こういう事柄は、まことに政局を不明朗にしております。また不可解にしておつて、納得の行かないばかりでなく、実に私は遺憾の態度だと存じます。現政府の態度は、わが國政界においてかつて見ないものだと私は思います。八千万國民あげて遺憾に存ずるところと信じます。
殊に軍事公債利拂延期の問題につきましては、もうたびたび各方面から質問もあつたことではありまするけれども、私もこの際総理大臣のこの問題に対する御所見を、一應伺つておきたいと思うのであります。
鈴木君も言われますように、六十二億ということでは、建設院を預つております私としては、とうてい災害復旧は及びもつかないということで、非常にその増額を要求いたしました結果、辛うじて御承知の軍事公債利拂延期によつて生じました十五億のうちの七億というものを、こちらにまわしていただきまして、そうして六十九億ということにこれを計上いたしたのであります。
國際信用に対しましては、特に民間外資の方面において、今日政府の処置せんとすることは、支拂一年の延期でありますけれども、延いてこれが更に大きな問題をひき起すのではないかという不安、これらを考えまするときに、軍事公債利拂延期問題は、あらゆる点から見ましても、百害あつて一利なしというのが、財界初め関係各方面での一致した見解であります。